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 寒河江弘 近況

   寒河江の活動報告はこちらで。 ( 「鬼将軍」は2010年7月に解散しました。)

『ウルトラマンサーガ感謝祭』Twitter質問とおか監督からの回答

『ウルトラマンサーガ感謝祭』の質問コーナーに向けておかひでき監督のTwitterで質問募集をしたところたくさんのご質問を頂きました。
どうも有難うございました!
イベント当日に他ゲストの皆さんとともに回答させていただく予定でしたが、残念ながら時間切れでお答えをすることが出来ませんでした。

しかし。

「それは申し訳ない!」と、おか監督からその回答が届きましたのでこちらで掲載させていただきます。

なお、これらの回答はあくまでも おか監督の個人の見解によるものです。
円谷プロのの公式見解では有りませんので、ご了承くださいますよう宜しくお願いいたします。


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1:kazuko ‏ @rinrinkazu さん
質問①:ダイナのカラータイマー音の謎の真相を是非おうかがいしたいです♪

回答:ギガントの繭の中でダイナが苦しむ際のカラータイマー音が「ティガの効果音だ!」というご指摘を実に多くの方からいただきました。音響効果の担当の古谷友二に質問したのでこの場でご報告します。(ちなみに古谷は、ウルトラマンの効果音にもっとも詳しい知識を持った音響技術者です。)
判明した事実
①あの音は紛れもなくダイナの素材を使用していた。(後半の敗れ去る場面と同じもの)
① しかし古谷はある事情からその音に加工を施していました。
② ダイナが飛び込んだゼットンの繭の中には謎のゲル状の物質が満ち満ちていました。そのゲル状物質と繭のカラを通過して聞こえてくる音にしなければいけない。
③ さらに、絶望的な危機感を強調するため、単調な電子音に感じ取れる「信号機的な響き」の波長帯を後退させた。
④ その演出の結果、ダイナのタイマー音は(まぎれもなくダイナのオリジナル素材であるにもかかわらず)ティガのタイマー音に酷似した印象のものになってしまった。大まかに言えば音がワンテンポのダイナの音が、ツーテンポのティガの音に(音色も含めて)なってしまった、
これが真相のようです
今回、古谷もティガ、ダイナ(加工後)のタイマー音を聞き比べ「確かに似ている…」と言っていました。こだわった結果が裏目に出てしまい、ファンの皆さんには申し訳ないことになりました。
「効果音で演出しよう」とする古谷の攻めの姿勢自体は、監督として是としたいです。ぼくがダビング時に自覚できなかったことが問題です。この点は本当に恥ずかしく、かつ申し訳ないと思っています。
 

質問②:DIVAのエンディング1番のさびは秋元康さんから監督へのエールですか??「めざしてる おか あきらめない♪」もしよろしければお願いいたします。

回答:そんな訳ゃないでしょうw


2:xai ‏ @xaicorodice さん
ムサシの青いジャケットは作った衣装ですか?
サワのスカジャンみたいにお店で扱ってるものなら、ブランド名教えてほしいです

回答:NO CROSSING (のーくろっしんぐ)さんというメーカーから発売されていた2011年の冬モデル。現在は通販カタログには載っていない。衣装担当の藤山さんによれば「ラムのレザーでかなりお高い」とのこと。
※ムサシの衣装はかなり悩んで2時間の衣装合わせで決まらずお祓い当日の朝に決定。本人は隊員服も着たがっておりスタッフ間でさまざまな意見が。



3:ハチ公 ‏ @haciikou0910 さん
チームUの衣装について質問です。衣装は最初からデザインが決まっていた物をメンバーが着用したんでしょうか?それともメンバーが決まってからイメージに合わせてデザインされたんでしょうか?すごく気になります

回答: 衣装デザイン先行(デザイナーは酉澤氏)
「パッと見てその人物が誰なのか、チームの中でどんな職種を担っているのかが認識しやすいもの」を目指してデザインしてもらった。(なにしろメンバーが多いので。)
キャストが具体化する前にデザイン画は描かれている。そのため最初期画稿ではサワとミサトが180センチくらいありそうなたくましいイメージで描かれている。
※このデザイン画は4月18日発売の【小学館・ウルトラマンサーガ超全集】という本で見ることができます。他にもアーリーデザイン目白押し。買って損なし。



4:(くまーりちさ)コザワ ‏ @kumaaritisa さん
映画楽しかったです☆ハッピーエンドでよかった。モグラみたいな怪獣さん達2匹は最後は救済されたのでしょうか。

回答:これグビラとゴメスのことかなあ。
このご質問をくださった方のような、「怪獣に普段全く触れる機会のないひと」にも劇場に来ていただいてウルトラマンの良さを知っていただく。それが今回のテーマのひとつでしたから、こういう質問はとてもうれしい。

で、あの2匹ですが、僕個人は「完全に葬り去られて復活などしていない。」と解釈しています。
理由はあの2匹を助けてやれなかったコスモスの深い絶望が無駄になってしまうから。映画のラストでは、封印されていた多くの人間が亜空間から解き放たれ戻ってきたわけですが、死亡したため戻ってはこれなかった人もいたのだろうと解釈して撮影していました。戻ってこれなかった筆頭はたとえば、劇中でミサトとサワが語る「ゼットンを破壊するため世界中の防衛隊が出動した。」「でも誰もかえってきませんでしたとさ」のメンバーとか。(個人的妄想ですが)
たとえハッピーエンドでもすべての傷をなかったことにする必要はない・・・と考えていました。



5:飯尾やすたか ‏ ‏ @Reymond20120930 co さん
①:DAIGOを主役に抜擢した決め手は何ですか?

回答:既に決まっていた。より広い層へのアピールをめざした結果、彼の名が挙がったということだと認識しています。
 
質問②:慈愛の戦士コスモスの登場を決めたきっかけと地球のピンチにダイナが何故いち早く駆けつけたのか?を知りたいです。

回答:コスモス登場も企画の段階で既に決定していた。ダイナがいち早く駆け付けた理由は、食事の場面での子供たちのセリフで軽く説明する予定でした。
「アスカはずっと宇宙を旅してて・・・」
「僕らの声が聞こえたから飛んできたって言ってた!」
この2人のセリフに「説明」を託していたけど結局はそれすら観客の想像力を信じてカット。ちなみに予定通りにやっていたとしても、「ぼくらの声――」という部分にヒナが呼びかけていた「通信」が含まれていたかどうかは断定しないつもりでした。



6:高尾野 真伍 ‏ @shingo_0129 さん
次回作があったら、タイガやチームUはもちろん、ランやナオ、エメラナ姫も出してください!!あとウルティメイトフォースゼロ、ZAP(もちろん全員)も!!! これこそがゼロの醍醐味ですよ

回答:どこまで欲張りなんだ。


7:tomo ‏ @ROLLSWEETS
テレビでウルトラマンやる予定はないですか ?ヒーローもの週一の楽しみ増やしたいです

回答:目下のところはウルトラマン列伝でお楽しみください。4月以降も続きます。いよいよメビウスも登場してきます。


8:ハチ公 ‏ @haciikou0910 さん
私が欲しくて、欲しくて、たまらないアンナ隊長ソロポスターですが、最初からソロで作成する予定だったんでしょうか?撮影したらかっこよすぎて思わず作ってしまったとか?これも気になります。

回答:宣伝方面のことはよくわからないのです。個人的には、今回の映画はこういうキャストに特化した宣材が必要だと思ってました。
チームUのスタンディ(立て看板)とかが劇場に飾られないかなあと妄想してましたね。



9:えいじ ‏ @eijisd さん
①ゼロは、ウルトラマンとして見ると、未熟なやんちゃ坊主。人間側から見ると神秘的な存在として描かれていて、絶妙なバランスのキャラだと思います。ゼロというキャラクターを演出される上で意識されていることなどありましたら教えて下さい。

回答: 三池監督・長谷川さん・おか、3人それぞれが答えるのがベストかと思いますが、会場で話題にできなかったので、おかの立場のお答えのみ。

最初に登場した坂本組のカミソリのような印象、異常な強さを忘れない。
その上で作品ごとに変化させていく。
ゼロの年齢のイメージですが、坂本組は高校2年生のワル。ダークロプスは3年の受験生。アベ組は晴れて大学入学。今回は教育実習で中学に赴任してきた血気盛んな体育会系の学生みたいなもんか・・・と個人的に妄想しながら台本を読んでました。
公式設定では、それほど大きな変化は無く、いまだに人間でいうところの高校生だそうです。


②アスカ、ムサシも、後輩を導く良き先輩になっていて、すごく良かったと思います。つるのさん、杉浦さんが歳を重ねたことも大きいと思いますが、撮影中に監督がTVシリーズ当時のお二人と比べて気づかれたこと等ありましたら教えて下さい。

回答: 謙虚になった。自信の裏付けあっての謙虚。これが成長ということなんだろうな。そうすると、時に虚勢を張っていたアスカのままではいられない。自分の主張を声高に訴えていたムサシではいられないと思った。


10:アイリス(アイドル・リスペクターズ) さん ‏
① 子供達が腕時計をしているのは、タイガと共に戦っているという象徴(=ブレスレット)でしょうか。家族に会えた時は腕時計を外していたので、それが戦いから解放されたということのメタファーかと感じました。

回答:だいたいイエス。同様に、ラストのチームUメンバーも戦闘にまつわる小道具はすべて外しています。

② なぜ840円サイズのソフビの出ていないアーストロンが出演したのでしょうか。

回答:逆です。無いから出した。必ず商品化されるとふんで。結果、盛大に空振り。

③ 質問失礼します。チビトラマンのシーンで変身直後の建物の前に居る時は10mくらいに見えるのですが、怪獣と組むと3mくらいに見えます。こちらは意図的に小ささを強調した演出なのでしょうか。

回答:ちびゼロの基本はUローダーサイズです。(5メートル)。建物前は正確に5メートルで撮影しています。怪獣との絡みで若干サイズを都合よく盗んでいるカットもあります。コミカルさが映える画づら を優先したと思います。
注:「盗む」→映画業界用語で「映像上のウソをつく」の意 (寒河江)


④ 質問失礼します。ゴメスは着ぐるみがあって節約できるとはいえ、渋い選出に思えました。カラーライズQの宣伝とか、第一期と第二期の1話登場怪獣を揃えたとか、ウルトラ戦士と初対決とか、推測は幾つかしていますが、実際はどのような意図があったのでしょうか。

回答:おっしゃる通りです。


⑤ 質問失礼します。サーガのテーマが流れる際、普通の演出ですとサーガのアップからかと思いますが、実際はチームUが仕掛けた罠にハイパーゼットンがかかったシーンから始まりました。これは人間の力が合わさって、真のサーガが誕生したという意味なのでしょうか。
回答:真のサーガという言葉は意識していませんでしたが、チームU(人間)とサーガ(ウルトラマン)の連携(現象面、精神面ともに)がついに発動する瞬間ですから、音楽を途中で分けるのではなく、つながった状態で一気になだれ込む感じをイメージしていました。原さんの解釈もほぼ同じだったようですね。
⑦質問失礼します。怪獣兵器VSウルトラ兄弟のシーンは、あそこで登場するだけで大勝利フラグが立って安心してしまうため、大変勿体ないですが緊張感の持続のためにはカットして成功だったと思います。あの大英断はどのような経緯でなされたのでしょうか

回答:多くの話し合いの結果です。

⑥ 質問失礼します。VSダークロプスゼロでの巨大感や、斬新なカメラワークが印象的でした。今回の特撮シーンでもそれらのおか監督の拘りが垣間見えたのですが、三池特技監督へのリクエストや、コンセプトの共有を徹底されていたという感じでしょうか。

回答:三池監督は「映画の監督はひとり。おか監督のやりたいことをやればいい。」とおっしゃってくださったので特撮面でこちらから提案させていただいた箇所も多々あります。(Uローダーは人間が大きくからむのでほぼ)。しかし、大前提としてお互いに一つの組を率いる監督です。事前の話し合いは緻密に行い、齟齬が出ないよう台本のト書きを詳細に書いたりもしましたが、実作業が始まる段階では完全にお任せしています。特撮コンテの後半部分は三池監督が作られた部分がほとんどですね。ちびゼロもかなりの部分が三池監督と酉澤さんのコンテです。
準備時間の関係で特撮班の合成打ち合わせに出席できなかったのでラッシュを見て初めて「なるほど」と思う部分も多かった。特撮ラッシュを拝見して直結する本編のコンテのほうを変更した部分もありました。映画としてその方が絶対よいと感じた部分はどんどん変えました結果、本編と特撮がかなりうまく一体化したものになったのではないかと思っています。ひとりで何もかも作ることは簡単ですが、薄っぺらいものに陥る可能性もまた高い。そこを回避できたのは話し合いの成果だと思っています。






以上、おか監督からの回答でした。
(寒河江 弘)




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